東日本大震災についての思い出

10年前の3月11日の思い出は、人それぞれだと思いますが、当教室では、講師アラがたまたまインドに居たという特殊事情があり、それに関連するエピソードが忘れられない思い出です。

アラは3月初めから、欧州のシヴァナンダ・センター主催の研修ツアーに参加しており、3月11日にはヒマラヤの山麓、リシケシにいました。大震災は現地のテレビで知り、「皆、私に日本で何が起こっているかを尋ねましたが、私にわかるはずもありません」という状態でした(カッコ内はアラのFacebookから引用)。「ツアーにはドイツ人が多かったのですが、彼らは原発のことを最も心配していました。私達は、ヒマラヤの星の下で日本のために祈りました」。

周囲はアラに、状況が落ち着くまでインドに滞在することを勧めたのですが、アラは予定どおり3月20日に帰国すると決心しておりました。帰途のデリーでは、現地シヴァナンダ・センターの青年が、買い物を手伝ってくれ、日本では品切れだった電池や懐中電灯などの必需品を調達できました。

帰国してただちに、ヨガ教室を再開しました。ある生徒さんは「先生が"ダイジョウブダッタ?"と言ってハグしてくれました」と感激していました。不安な日々は続きましたが、ヨガを通じて心の平穏を維持することが大切だと、みな感じていました。

今回のFacebook記事をアラは次のように結んでいます。「意思決定の遅さについて何と言われようと、この国は、国民の強い自制力や、意思を結集して災害を乗り越えていく強さを、全世界に示しました。尊敬に値します」。

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